須田中日記

1月9日(火)始業式の話

公開日
2024/01/09
更新日
2024/01/09

学校行事

 大変な年の始めとなりました。皆さん、本年もよろしくお願いいたします。
 能登大地震、あの突然鳴り響く、嫌な警告音と共に、生命の危険を感じた、20年前の中越地震の記憶が一気に甦ってきました。

 誰しも、自分じゃなくてよかったという気持ちが、必ず、あります。
 人間とは、そういう薄情な部分をもっている生き物だと自覚すべきだと思います。
 そして災害に直面したその時は、頼りになるのは自分しかいないということです。自分で頑張らなければ、どうにもなりません。その切迫した気持ちは、安全な場所から見ている人達に、到底理解することは、できません。
 わたしが中越地震で命の危険を感じた、また震災を離れた場所で知って安心した、両方の経験から感じたことです。
 だからこそ尚更、苦しい立場の人達に、思いを寄せることが大切なのだと思います。
 まずわたしたちが、すべきことは、慌てず、冷静に、自分達の生活をできるだけ通常に廻していくことです。それができて初めて、他の人を助ける余裕が生まれます。

 3学期は、新年度への力を試し、蓄える学期です。3年生はそれぞれの未来の実現に向けて皆で立ち向かうとき、2年生は様々なバトンタッチを終え、待ちに待った修学旅行もある学期、1年生はいよいよ中学時代ど真ん中、後輩を迎える準備に入る学期、それぞれが別々の山を、それぞれの高さを目指して、登っていってほしいです。

 冬は、雪も寒さも、まだまだこれからが本番です。寒いけれど、気持ちは温かく、明るく楽しい三学期にしていきましょう。